初期虫歯は削らずに治せるって本当?
「虫歯になったら削って詰めるしかない」――そう思っていませんか?
実は、虫歯の初期段階であれば、歯を削らずに治すことが可能です。そのカギとなるのが「再石灰化(さいせっかいか)」という、私たちの身体が持つ自然な修復メカニズムです。
今回は、清澄白河にあるにしざわ歯科クリニックが、再石灰化の仕組みとその重要性について詳しくご紹介します。
「再石灰化」とは?
歯の表面は「エナメル質」と呼ばれる硬い組織で覆われていますが、食事や間食のたびに、口内のpHが酸性に傾き、歯のカルシウムやリンなどのミネラルが少しずつ溶け出していきます。これを「脱灰(だっかい)」といいます。
ところが、私たちの唾液には、歯を守る素晴らしい働きがあります。それが「再石灰化」です。
【再石灰化とは】
唾液の中のカルシウムやリン酸が、脱灰によって溶け出した歯の表面に再び付着し、修復してくれる現象のことです。
つまり、初期の虫歯であれば、削らずに治せる可能性があるのです。
削らなくていい虫歯の見分け方
虫歯は進行段階によって5段階に分類されます。
C0(脱灰):歯の表面が白く濁って見える程度で、穴は開いていない
C1(エナメル質内の虫歯):ごく浅い虫歯
C2以降(象牙質に達する虫歯):冷たいものがしみる、黒く穴が開いている状態
このうち、C0やごく初期のC1であれば再石灰化が見込めるため、削らずに経過観察をすることが可能です。にしざわ歯科クリニックでは、患者さまの歯の状態をしっかりと診査した上で、削らない選択肢が可能かどうかを丁寧にご説明します。
再石灰化を促す4つのポイント
1. フッ素の活用
フッ素は再石灰化を促進し、エナメル質を強くする働きがあります。市販の歯磨き粉や歯科医院でのフッ素塗布がおすすめです。
2. 唾液の分泌を促す
唾液は天然の再石灰化促進剤。よく噛んで食べる、水分をこまめにとる、唾液腺マッサージなどで分泌を促しましょう。
3. 間食の回数を減らす
お口の中が酸性になる時間を減らすことが重要です。だらだら食べ続けるのは再石灰化の妨げになります。
4. 正しい歯磨き習慣
食後はできるだけ早めに歯磨きを。特に寝る前のケアは徹底しましょう。歯垢を除去することで脱灰を防ぎます。
削らない選択が「歯の寿命」を延ばす
一度削ってしまった歯は、元には戻りません。詰め物・被せ物も経年劣化し、将来的に再治療が必要になる可能性があります。だからこそ、できるだけ削らない・神経を残す治療方針が、歯の寿命を延ばすことに直結するのです。
にしざわ歯科クリニックの「予防重視の診療」
私たち、にしざわ歯科クリニック(清澄白河)では、虫歯の早期発見・早期対応を大切にしています。必要最小限の治療と、再石灰化による自然回復の可能性をふまえた診断を心がけています。
「できるだけ歯を削りたくない」「初期の虫歯を見つけてほしい」といったご希望があれば、お気軽にご相談ください。
まとめ
・初期の虫歯は「再石灰化」で削らずに治せる可能性あり
・フッ素・唾液・生活習慣の改善が重要
・削らない選択が歯の寿命を延ばす第一歩
・予防と早期発見がカギ
健康な歯を守るために、まずはご自身の歯の状態を知ることから始めてみませんか?
清澄白河の歯医者さん「にしざわ歯科クリニック」では、皆さまの大切な歯を守るサポートを丁寧に行っています。どうぞお気軽にご来院ください。