「口の中に白い模様のようなものがある」
「口内炎がなかなか治らない」
そんなときに疑われる病気のひとつが、口腔扁平苔癬(こうくうへんぺいたいせん)です。
慢性的に症状が続き、まれに口腔がんに移行するリスクもあるため、注意が必要です。
今回は、清澄白河の歯医者さん「にしざわ歯科クリニック」が、口腔扁平苔癬の特徴・原因・治療法について解説します。
口腔扁平苔癬とは?
口腔扁平苔癬(oral lichen planus)は、口の中の粘膜に慢性的な炎症が起きる病気です。
舌・頬の内側・歯ぐきなどに、レース模様や網目状の白い線が現れるのが特徴です。
主な症状
・白いレース状・網目状の斑点
・赤くただれたびらん
・繰り返す口内炎様の症状
・食べ物がしみる・ヒリヒリする
一見すると普通の口内炎に見えることもあり、自己判断では区別が難しい病気です。
なぜ起こるの?
正確な原因はまだ解明されていませんが、自己免疫反応が関係していると考えられています。
また、以下のような因子が症状悪化に関わることがあります。
・ストレス
・歯科用金属(アマルガムなど)による刺激
・高血圧・糖尿病など慢性疾患に関連する薬の副作用
・口腔内の清掃不良
放置するとどうなる?
口腔扁平苔癬は慢性化することが多い病気です。
特に注意すべきは、口腔がん(特に舌がん)に移行するリスクがあるという点です。
すべての症例ががん化するわけではありませんが、長期間の経過観察が必要です。
治療と対策
1. 原因因子の除去
・金属アレルギーが疑われる場合は、金属の詰め物や被せ物を交換
・刺激になる義歯・補綴物の調整
2. 薬物療法
・炎症を抑えるためのステロイド軟膏の塗布
・痛みが強い場合は鎮痛薬の併用
3. 口腔環境の改善
・プラークコントロール(正しい歯磨き・歯石除去)
・アルコールや刺激の強い食品を控える
4. 定期的な経過観察
・数か月ごとの歯科医院でのチェック
必要に応じて口腔外科や大学病院と連携し、病理検査を行うこともあります
まとめ
・口腔扁平苔癬は、口腔内に白いレース状の模様が出る慢性炎症性疾患
・原因は明確ではないが、免疫反応・金属・薬の影響などが関与
・慢性化しやすく、口腔がんに移行するリスクがあるため要注意
・治療は原因除去・薬物療法・口腔環境改善が基本
・定期的な経過観察が何より大切
清澄白河で「口腔扁平苔癬」が気になる方はにしざわ歯科クリニックへ
「口内炎がなかなか治らない」
「口の中に白い模様がある」
そんなときは、早めに歯科医院でご相談ください。
にしざわ歯科クリニックでは、患者さま一人ひとりに合わせた診断とケアを行い、必要に応じて専門機関と連携しながら、お口の健康を守ります。