オーラルフレイルとは
「最近、硬いものが噛みにくくなった」
「食べるのに時間がかかるようになった」
こうした変化は、お口の老化=オーラルフレイルのサインかもしれません。
オーラルフレイルは全身の健康とも深く関わっており、放置すると介護が必要になるリスクを高めることが知られています。
今回は、清澄白河の歯医者さん「にしざわ歯科クリニック」が、オーラルフレイルの原因・症状・予防について解説します。
オーラルフレイルとは?
オーラルフレイルとは、加齢や生活習慣によってお口の機能(噛む・飲み込む・話すなど)が少しずつ低下していく状態をいいます。
初期には小さな変化ですが、やがて栄養不足・筋力低下・認知機能の低下へとつながり、健康寿命を縮める要因となります。
噛む力の衰えが示すサイン
・硬い食べ物(肉・たくあん・リンゴ)が噛みにくい
・食事中によくむせる
・口が乾きやすい
・滑舌が悪くなってきた
・食欲が減り、やわらかい物ばかり選ぶ
これらのサインが見られる場合は、オーラルフレイルの始まりかもしれません。
オーラルフレイルが招くリスク
● 栄養バランスの乱れ
噛めない食品が増えることで偏食が進み、低栄養になりやすくなります。
● 筋力低下・フレイル(虚弱)
噛む力や舌の筋力が落ちると、全身の筋力も低下。転倒や寝たきりのリスクが高まります。
● 認知機能の低下
噛む刺激は脳を活性化します。噛む力が弱まると、認知症リスクが高まると報告されています。
● 生活の質(QOL)の低下
食事や会話を楽しめなくなり、社会的なつながりが減って孤立することもあります。
予防・改善のためにできること
1. 歯を守る
・虫歯や歯周病を予防・早期治療する
・定期的な歯科検診で噛む機能を維持する
2. 入れ歯・補綴治療の調整
・合わない入れ歯はオーラルフレイルを加速させます
・噛み合わせを整えることで食べる力が回復します
3. 噛む習慣を意識する
・一口30回を目安にしっかり噛む
・硬さ・繊維質のある食品を積極的に摂る
4. 口腔機能訓練
・舌や口まわりの筋肉を鍛える体操(パタカラ体操など)
・ガムを噛んで唾液を促す
まとめ
・オーラルフレイルは「お口の機能低下」で、健康寿命を縮める要因になる
・硬いものが噛みにくい・むせる・滑舌低下はサインのひとつ
・歯科での定期的なケア・入れ歯の調整・噛む習慣が予防のカギ
・早めに対策することで、いつまでも自分の歯で食事を楽しめる
清澄白河で「オーラルフレイル」が気になる方はにしざわ歯科クリニックへ
「最近噛みにくい」「食べづらい」「滑舌が悪くなった」と感じたら、それはオーラルフレイルの始まりかもしれません。
当院では、お口の機能を守るための予防と治療をトータルサポートしています。
ぜひお気軽にご相談ください。