「歯周病と糖尿病は関係がある」と聞いたことはありませんか?
実はこの2つは“お互いに悪影響を与える”深い結びつきがあります。
歯周病は「お口だけの病気」ではなく、全身の健康に大きく影響する疾患です。
今回は、清澄白河の歯医者さん「にしざわ歯科クリニック」が、
歯周病と糖尿病の関係、そして炎症が全身に広がる仕組みをわかりやすく解説します。
歯周病と糖尿病は“相互に悪化させる”関係
● 糖尿病が歯周病を悪化させる
血糖値が高い状態が続くと、血管と免疫の働きが弱まり、細菌に対する抵抗力が低下します。
その結果、歯周病菌に対して体が戦いにくくなり、歯周病が進行しやすい状態になります。
● 歯周病が糖尿病を悪化させる
一方で、歯周病が進行すると、歯ぐきの炎症から**炎症性サイトカイン(TNF-αなど)**が血液中に放出されます。
これが全身に広がると、**インスリンが効きにくくなる(インスリン抵抗性)**ため、血糖コントロールがさらに悪化してしまいます。
つまり、この2つは
悪循環のサイクルを作り、お互いを進行させてしまう
関係にあるのです。
炎症が全身に広がるメカニズム
歯周病は「慢性的な炎症」です。
問題は、その炎症が歯ぐきに留まらず、全身に影響する点にあります。
① 歯ぐきで起きた炎症反応
歯周病菌が歯周ポケットに侵入すると、免疫細胞が反応し、炎症が起こります。
② サイトカインが血管から全身へ
炎症によって作られたサイトカイン(炎症物質)が血液を通じて全身に放出されます。
③ インスリンの働きが邪魔される
サイトカインが増えると、細胞がインスリンに反応しにくくなり、
血糖値が下がりにくくなる=糖尿病が悪化します。
これはまさに、「お口の炎症が体全体に影響する」典型例と言えます。
実際にどんな影響が起きるのか
糖尿病患者さんは、歯周病によって次のようなトラブルが起きやすくなります。
・歯ぐきの腫れ・出血が続く
・歯周病の進行が早い
・歯がぐらつきやすい
・治療後の回復が遅い
・口の中が乾燥しやすい(ドライマウス)
逆に、歯周病を治療するとこんな良い変化が見られることもあります。
・血糖値(HbA1c)が改善する
・インスリンの効きが良くなる
・糖尿病治療の効果が高まりやすい
歯周病ケアが全身の健康改善につながる大きな理由がここにあります。
糖尿病の人が特に注意すべきポイント
糖尿病の方は、次の習慣に気をつけることで歯周病リスクを大幅に減らすことができます。
・歯科での定期検診(3〜4ヶ月ごと)
・毎日のセルフケアを丁寧に
・歯間清掃(フロス・歯間ブラシ)の併用
・ドライマウス対策(こまめな水分補給・口呼吸を避ける)
・血糖コントロールを継続して行う
「歯周病治療」と「糖尿病治療」を並行して行うことで、
双方の改善スピードが高まることが科学的にわかっています。
まとめ
・歯周病と糖尿病は“お互いに悪影響を与える”関係にある
・歯周病の炎症物質が血液へ広がり、インスリン抵抗性を悪化させる
・歯周病治療を行うと血糖コントロールが改善することがある
・糖尿病の方こそ、定期的な歯科検診と歯周病ケアが不可欠
・全身の健康を守るためにも、早めの受診がおすすめ
清澄白河で「歯周病と全身の健康」を考えるならにしざわ歯科クリニックへ
歯周病治療は、お口だけでなく体全体の健康につながる重要なケアです。
「歯ぐきが腫れやすい」「糖尿病を持っていて心配」
そんな方は、ぜひ一度ご相談ください。
あなたの全身の健康まで見据えた丁寧なサポートをお約束します。
2025年11月17日 カテゴリ:未分類














